1位:浦和レッズ
移籍補償金等収入:11億9200万円
退団した選手例:アレクサンダー・ショルツ、酒井宏樹、伊藤敦樹など
浦和レッズが今回のランキングで堂々の1位に輝いた。昨年夏の移籍市場でチームを代表するような選手を売却したことにより、クラブは多額の補償金を得た。
『Transfermarkt』上で明らかになっているのは伊藤敦樹だけだが、彼がベルギーのヘントに移籍した際に130万ユーロ(約2.08億円)が浦和側に支払われている。それでもまだ大部分が残っていることから、酒井とショルツをはじめとする完全移籍の選手によってもたらされた金額の大きさを窺い知ることができよう。
酒井が移籍したのはニュージーランドの新興クラブであるオークランドFCで、2024/25シーズンにオーストラリアのAリーグに参入したばかりだった。ドイツやフランスでプレーした経験もあるベテランは記念すべき初代メンバーであり、キャプテンも任される待遇で迎えられた。
酒井はその大役を全うし、レギュラーシーズン制覇を達成。チームを参入から1年目でリーグ優勝という偉業に導いた。リーグ上位6クラブによって争われるファイナルシリーズの制覇は逃したが、初代キャプテンとして十分な成績を残した。
浦和にとって気がかりなのは、これらの移籍金をもってしても前年比で売上を落としていること。スポンサー収入と入場料収入の両方で落ち込みが見られ、将来的な目線では懸念すべきポイントかもしれない。
日本屈指のファンベースに応えるためにも、何かしらのタイトル獲得を狙いたいところだ。今季の浦和はまだリーグ制覇のほか、天皇杯およびYBCルヴァンカップ優勝の可能性を残している。
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