6位:京都サンガF.C.
監督:曺貴裁
暫定順位:3位
成績:勝ち点「48」/得失点「13」
大方の予想に反し、今季のJ1で旋風を巻き起こしているのが京都サンガF.C.だ。
第26節を終えて暫定1位は立派で、しかもこれは第11節・第12節以来の再浮上。棚ぼた的な1位ではなく、しっかりリーグ優勝争いに加わっている。
2022から2024シーズンまでの3年間はいずれもボトムハーフでシーズンを終えており、今季開幕前の冬の移籍市場でも目立った取引がなかったため、戦力強化を図れていないように見えた。
昨季のリーグ戦で15得点をあげたラファエル・エリアスがレンタルから完全移籍に切り替わったことが最大の補強と考えるファン・サポーターも多かっただろう。
しかしながら、鹿島アントラーズで出番が限られていた須貝英大、そして既存戦力の原大智や平戸太貴が大いに躍動。ついにJ1で守護神の座を勝ち取った太田岳志の活躍も見過ごせず、彼は今季プロ12年目にしてキャリアハイのクオリティを見せているところだ。
とはいえ、チームとしてこの勢いを持続させるのは至難の業だろう。
ここまでの京都の戦い方に疑いの余地はないが、優勝争いを繰り広げるチームにはより経験のある鹿島アントラーズやサンフレッチェ広島、勢いに乗りつつ、ガンバ大阪からネタ・ラヴィの獲得に成功したFC町田ゼルビアがいる。
そのうえ、今夏の移籍市場で攻守の要だった川﨑颯太がドイツのマインツへ期限付き移籍。今季のはじめに大怪我から復帰した齊藤未月や、ブラジルからグスタボ・バヘットをそれぞれレンタルと完全移籍で獲得したが、チームにフィットするかは未知数である。
しかしながら、ここまで多くのサッカーファンの予想を覆してきた京都だ。このままJ1制覇を成し遂げる未来も大いにあり得るだろう。
【関連記事】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1〜5位。集客に課題を抱えているのは?
Jリーグ、アクセス悪いスタジアム1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J1リーグ
【了】
