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なでしこジャパン 2026.10.3 12:55

なでしこOG大竹七未が見たなでしこジャパン対北朝鮮戦「これだけ縦に速いサッカーって今までのなでしこにない」「失点は覚悟をしてた」

シリーズ:〇〇が見た日本代表 text by 竹中愛美 photo by Getty Images

アジア競技大会決勝 vs北朝鮮 大会3連覇を達成したなでしこジャパン

アジア競技大会3連覇を達成したなでしこジャパン【写真:Getty Images】



 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は10月2日、第20回アジア競技大会決勝で北朝鮮女子代表と対戦し、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に勝利。大会3連覇、史上最多4度目の優勝を果たした。国内組を中心に戦い抜いたなでしこジャパンの激闘を、元なでしこジャパンの大竹七未氏はどう見たのか。試合の内容から今後の代表争いなど、話を聞いた。(語り手:大竹七未)[2/9ページ]

「本当にビッグチャンスってほぼなかったですよね」

アジア競技大会決勝 vs北朝鮮 先制点を決めた上野真実

先制点を決めたなでしこジャパンの上野真実【写真:Getty Images】


ーーなるほど。北朝鮮は4-4-2の伝統的なフォーメーションで、シンプルにロングボールやクロスボールを多用してきて、そのこぼれ球を狙うというような形でした。球際の強さが前面に押し出され、結構苦しめられた印象ですが、その辺りはどのように感じましたか?

「これは日本は想定内で、そういう戦いをしてくるところは、もうわかっていたと思うんです。なので、1つは縦に速い攻撃だったりとか、サイド攻撃だったりに対しての競った後のこぼれを拾われてしまっていたので、誰かが競った後のセカンドボールをやっぱり拾えてたら、もうちょっと日本の攻撃の時間帯が増えたのかなとは思います。

 でも、そういう攻撃に対しても、結局最後のところをいい形でやらせなかった。これで失点ゼロだったら守り切れたでよかった。これだけ結構危ない場面が何度も作られた中で、しっかりと頑張って体張って、最後の部分をやらせなかったなというのは思います」

ーー日本は決勝で今大会初失点を喫しましたが、本当に互いに譲らない試合展開でした。32分の日本の先制点ですが、成宮唯選手が守備のスイッチを入れたところから始まって、左サイドの桑原藍選手から中嶋淑乃選手、そしてインナーラップした柳瀬選手が突破して折り返しました。塩越柚歩選手のシュートのこぼれ球に反応した上野真実選手のシュートは素晴らしかったと思いますが、どうでしたか?

「そんなにチャンスを作れなかった中で、唯一と言ってもいいぐらい、繋いだというか、ちゃんと作りのある攻撃ができたんですよね。その中でやっぱり柳瀬選手のランニングだったりとか、なかなか北朝鮮相手に今回、高い位置でボールの起点になって、あそこのダイアゴナルな動きを入れられたシーンって、たぶんほぼなかったと思うんですよね。

 だけど、あそこで柳瀬選手が頑張って長い距離を走って、そこでチャンスの起点を作れたところで、良い流れのときにちゃんと決め切れた上野選手のシュートのうまさ、ほとんど、本当にビッグチャンスってほぼなかったですよね」



ーーそうですね。

「攻撃もなかなか良い形が作れてないというか、結構日本の戦い方が本当に今までと変わって、縦に速いサッカーだったので。日本が今回、本当に守備ラインから1本ボーンって前に当てる。そこで神谷(千菜)選手がしっかりキープしてみたいな、結構、単調なサッカーで、人とボールも動く、ちゃんと繋ぐ、相手を崩す形って、ほぼ作れなかった中、しっかり決め切ったじゃないですか。

 だから、それが素晴らしかったし、あそこで上野選手のシュート力、シュートのうまさが光ったというところと、あとはああいうところで本当に決めれる、上野選手の勝負強さもすごく良かったですね。常に冷静じゃないですか」

ーーあんまり喜ばなかったりしますよね?

「喜ばないのはたぶん、そういう性格、落ち着いてるんだろうけど(笑)。あそこの流れのときにやっぱり気持ちが、絶対に決めてやるみたいに意気込んじゃったりするから結構ふかしてしまうことが多いですが、あそこでしっかりと抑えて、冷静に打ってるから、すごい力を入れるわけでもなく、力の入り具合とかもすごく良かったので、ああいうところが本当に上手い選手ですよね」

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