
アジア競技大会3連覇を達成したなでしこジャパン【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は10月2日、第20回アジア競技大会決勝で北朝鮮女子代表と対戦し、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に勝利。大会3連覇、史上最多4度目の優勝を果たした。国内組を中心に戦い抜いたなでしこジャパンの激闘を、元なでしこジャパンの大竹七未氏はどう見たのか。試合の内容から今後の代表争いなど、話を聞いた。(語り手:大竹七未)[9/9ページ]
「金と銀では…」アジア大会制覇の意味

PK戦で見事なセーブを見せた大場朱羽【写真:Getty Images】
ーそうですね。あと、最後のPKもお話を伺いたいのですが、日本の選手は全員落ち着いて蹴っていた印象ですが、改めてどのように見えましたか?
「すごく落ち着いていて、練習も想定してやってるはずだから、みんな自信を持って蹴ってましたよね」
ーーそうですね。
「絶対に練習してるはず」
ーー今年4月のクラシエカップ決勝で大場選手が2人止めたのを思い出しました。
「大場選手もすごく落ち着いていて、ゴールがちょっと小さく見えたから。大場選手が入ると」
ーーはい。北朝鮮が延長後半でPK要員として180cmのキーパーを交代してきたときは嫌な感じもありましたが、大場選手の方が貫禄がありましたね。
「うん、日本の選手たちはやっぱり技術が高いし、あとは練習をしていたとは思うので、ちゃんと落ち着いて、自信を持って淡々と蹴ってる姿勢が頼もしかったですね」
ーーそうですね。なかなかしびれる試合でしたが、改めてPKとは言え、勝ち切って、アジア大会3連覇、史上最多4度目の金メダルを獲得しました。国内組のメンバーで勝ち切れたことについて、どのように評価されますか?
「選手自身も自信になったでしょうし、本当に戦ってみて出た課題とか、もっと高みを目指そうっていうところのモチベーションにもなったと思うので、すごく良かったなと思います。あとは、自国開催だからプレッシャーも感じていると思うし、他の競技団体の競技の選手たちとも応援し合ったりとかするんですよね。そういった部分でやっぱり日本国内を見ても、メダルを取ったらやっぱり取り上げられるじゃないですか。
だからそこは金と銀では大きな差だったから、また女子サッカーをもう1回、世の中にアピールするって考えたら、日本国内に女子サッカーをもっともっとやっぱり知ってもらって、さらにこのメンバーはWEリーグで国内でプレーしてるわけだから。女子サッカーのサポーターやファンを増やす部分に関しても、この金メダルは本当に良かったなと思います」
ーーそうですね。WEリーグのレベルも上がっているということをしっかりと証明できたところも良かったのではないかと思っています。
「そうですね、日本はなかなかなでしこの選手たちの名前が、皆さんの会話から名前まで出てくるのはどうしてもなくなってた中で、WEリーグがあることも知らない方もたくさんいると思うんですけど、やっぱり金メダルを取ったから他の競技に負けじと、なでしこジャパンとしてメディアでもちゃんと取り上げてもらえるだろうし。ファンやサポーターの方たちも、また試合を見に行こうって思ってもらえると思うので、本当に良かったと思います。金メダルが取れて」
ーーそうですね、結果がついてきて良かったです。今大会グループステージからお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
(語り手:大竹七未、取材・文:竹中愛美)
▽語り手:大竹七未
1974年7月30日、東京都町田市生まれ。8歳の頃、双子の妹・大竹夕魅とともにサッカーを始め、13歳で読売ベレーザ(現・日テレベレーザ)に入団。ポジションはフォワード。日本代表としてワールドカップ、アトランタ五輪などに出場し、国際Aマッチ46試合で30得点を記録。2001年に現役を引退。引退後は東京国際大学女子サッカーチームの監督を務め、指導者としても活躍した。1児(長男)の母。兵庫県神戸市在住。
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