
アジア競技大会3連覇を達成したなでしこジャパン【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は10月2日、第20回アジア競技大会決勝で北朝鮮女子代表と対戦し、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に勝利。大会3連覇、史上最多4度目の優勝を果たした。国内組を中心に戦い抜いたなでしこジャパンの激闘を、元なでしこジャパンの大竹七未氏はどう見たのか。試合の内容から今後の代表争いなど、話を聞いた。(語り手:大竹七未)[7/9ページ]
「誰が監督かっていったら狩野監督なわけでしょ?」3連覇が生む代表争い

なでしこジャパンはPK戦の末に、北朝鮮を破り、大会3連覇を成し遂げた【写真:Getty Images】
ーーそして、試合は90分では決着がつかず、延長戦へ突入しました。両者、疲労も見えてきて、厳しい戦いだったと思いますが、互いに1歩も譲りませんでした。延長に入ってからどのように見られていましたか?
「なんか気持ちで戦ってるんだろうなっていう、とにかくやらせないっていう、戦術どうこうとか、個人の例えばうまさだったり、相手の逆をつこうとかも、そんなことよりもとにかく勝つっていうことへの執着心だったり、ポールに対して絶対に負けない、絶対にやらせないっていう、その気持ちだけで戦っているふうには私にはやっぱり映って。
だから、そういう本当に意地をちゃんと見せれたところと、3連覇かかってるとか、自国開催だったりとか、そういういろんな部分をちゃんと力に変えて戦い抜いたなって。よく頑張ったと思います。だって、代表って海外組もいるわけで、だけど、今この国内組が日本代表として出ているから。北朝鮮にしっかり勝ち切ったっていう、引き分けだったけれども、ちゃんと3連覇を成し遂げたのは4年前もそうでしたけど、すごく日本の底力が見えました。
内容よりもやっぱり結果が大事な大会だから、すごく本当にみんなよく戦ったのと、あと総力戦っていうのはすごいよね。大体途中交代で、11+2、3人っていうのが普通、監督の考える1チーム、1試合で考えると。でも、交代枠を5人使ったんだっけ?」
ーー使い切りましたね。
「5人も変えて、それで、ちゃんと追いついてっていう部分は、すごい日本の選手たちの底上げを感じる大会だったと思いますね」
ーーそれこそ大会前に狩野監督は「若手など突き上げがなければ、ワールドカップで優勝することはできない」とおっしゃっていて、前回の杭州大会では谷川萌々子選手や古賀塔子選手、松窪真心選手など、そこで活躍した選手がその後、代表に定着し、海外で活躍していきました。来年のワールドカップまで1年を切った状態で、全体の底上げは意識せざるを得ないと思いますが、その辺りはどうですか?
「そうだと思います。海外組の選手たちも自分たちがいなくてもアジア女王になったところは、やっぱり自分たちももっとやらなきゃなっていう良い刺激になったと思う。プラス、じゃあ、誰が監督かっていったら狩野監督なわけでしょ?だから、国内組のこのメンバーでアジアのトップを取ったわけだから、当然それを選んだ狩野監督が監督だから、わからない、本当にどうなるかっていう部分では」
ーーサバイバルですよね。/strong>
「うん。だから、それはすごく良い競争になる。例えばまた監督が代わってとかになっちゃうと、全然一貫性がなくなっちゃうけど、狩野監督がやって、そのメンバーを選んでるから、そりゃあ狩野監督がいいと思った選手が入るわけだから、海外組の選手たちも、海外でやってるから絶対に入れるとかっていう基準がやっぱり変わってくる。
アジアの3連覇を取れたことによって、選手たちもやっぱりもう1個上に行きたくなるじゃん、アジアで取ったんだったら世界を見てみたいって絶対になるはずだから。そういう部分でモチベーションが、やっぱりまたかなり高いところになるのと、その自信をつけた選手たちがどう本当に大暴れできるのかっていう部分では、すごくこのアジア大会で優勝できたのが大きな自信になってると思います」