
アジア競技大会3連覇を達成したなでしこジャパン【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は10月2日、第20回アジア競技大会決勝で北朝鮮女子代表と対戦し、延長戦でも決着がつかず、PK戦の末に勝利。大会3連覇、史上最多4度目の優勝を果たした。国内組を中心に戦い抜いたなでしこジャパンの激闘を、元なでしこジャパンの大竹七未氏はどう見たのか。試合の内容から今後の代表争いなど、話を聞いた。(語り手:大竹七未)[6/9ページ]
「本当にそれが日本の戦術だったのかもしれない」

なでしこジャパンは86分、数少ないチャンスをモノにし、同点に追いついてみせた【写真:Getty Images】
ーーなるほど。瀬野選手や宝田選手、水野選手ら、途中出場の選手たちが体を張って、ボールをカットしていた印象もあります。
「そう、攻撃で繋いでリズムを作るサッカーはしなかった、フレッシュな人たちがいても。だから、本当にそれが日本の戦術だったのかもしれないですね。さらに北朝鮮のイメージだとしたら、日本は絶対にボランチを経由するサッカーだから、相手は常にボランチのところを狙ってきていた」
ー結構潰しにきていましたよね。
「そう、だけど、それをされないから、その狙いどころがないわけ。ボランチで取れた方が向こうとしてもやりやすいはずだけど、そこの狙い目なんて後ろから1本で蹴ってくるところだったから、逆にやりにくさを感じたのかもしれない。
日本も相手が繋ぐサッカーだと、守備を限定しやすいんですけれども、相手が1本で蹴ってきたりとかするサッカーって、すごく限定しづらいから、やりにくい守備になる。それを逆に日本も同じようにやってたわけだから、もしかして、メンバーを見て、そういう戦術で戦わせてたのかも、これだけ蹴るサッカーをしていたから」
ーーなるほど。結果として、日本は追いつくことができました。本当にワンチャンスを見事に沈めて…。大竹さんもおっしゃっていたように、同点シーンは日本らしい繋ぎ、崩しでしたね。
「うん。もちろん、シュートのうまさだったりとか、その一瞬の相手の隙を狙えたっていうのはあるけれども、やっぱり北朝鮮としても蹴ってくるなって思ってるところから、繋いできたっていったところでたぶん、ワンテンポ遅れたりとか、ああいう本当にアイデアを出されたりとかしたらやっぱり対応しづらいし、できなくて。
一瞬のうまさ、日本のうまさがやっぱり勝った、得点に繋がったので、そこで変化を与えられた中で得点を取れたのも、試合の運びとしたらすごく良かったと思います」