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日本代表 6年前

“ラストサムライ”川又堅碁、思い出の地・新潟に見参。追加招集組が森保Jにもたらす熾烈な競争

森保一監督が率いる日本代表は、9日に全員が集合して初めての練習を行った。追加招集となったFW川又堅碁もチームに合流。気合いの五厘刈りで約10ヶ月ぶりのA代表招集に燃えるストライカーは、先月のコスタリカ戦で天野純や守田英正がチャンスを掴み取ったように、一番後ろから追いつけ追い越せでサムライブルーの競争を活性化させられるだろうか。(取材・文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Getty Images

日本代表、全員集合

川又堅碁
川又堅碁が日本代表に合流。追加招集からチャンスを勝ち取れるか【写真:Getty Images】

 日本代表は9日、新潟市内で合宿2日目のトレーニングを行った。地元のファン約3500人が見守る中、所属クラブの日程などの都合で合流が遅れていた6人も加わって23人全員が集合した。

 9日から合流した6人のうち、海外組の吉田麻也、中島翔哉、長友佑都、酒井宏樹、南野拓実の5人はコンディション調整のためランニングのみで室内メニューへ。残る1人、追加招集のジュビロ磐田FW川又堅碁は他の17人に混じってフルメニューをこなしていた。

 昨年12月に国内組のみで挑んだEAFF E-1サッカー選手権(E-1)と同様に、今回も追加招集となった川又。「追加が多いですけど、まあピッチに入ったらそういうのは関係ない」と自信を見せたが、この日の練習の最後に行われたハーフコートのミニゲームでは3本中2本に加われず、外から見守ることになった。

 先月のコスタリカ戦と同じ4-2-3-1を採用するとすれば、現状は1トップで大迫勇也、北川航也に続く3番手の位置づけ。だが、そこから這い上がることに意味がある。川又には今回と同じく追加招集だったE-1でも、練習からヴァイッド・ハリルホジッチ監督にアピールして重要な場面での出場機会を勝ち取った経験がある。そうしてチームの競争は活性化していった。

 川又はE-1で与えられたわずかな出場時間の中でも2試合連続でゴールに絡み、泥臭くパワフルなプレーで存在感を発揮した。今回も「僕はゴール前で勝負するタイプですけど」とは言うものの、「アグレッシブに前線から守備することとか、そういうのを監督は求めてるみたいやし、そのへんはできるとは思いますけどね。起点のところやね」と自らの役割をすでに読み取っている。

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