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相性が悪かった湘南ベルマーレへの対抗策
明治安田生命J1リーグ第29節、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレが24日に行われ、0-2で川崎が勝利した。今季の公式戦での対戦成績は1勝2分だが、昨季はリーグ戦でダブル(2敗)を食らうなど、川崎にとって湘南は決して相性のいい相手ではない。「スタートで苦しむのが多い」と鬼木達監督が評する湘南に対し、川崎は対抗策を打って出た。
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AFCチャンピオンズリーグのマレーシア遠征から中4日で迎えたこの試合に、川崎は3バックで臨んでいる。終始ボールを支配して主導権を握る本来のスタイルとは異なり、この試合では重心を下げてブロックを固める時間帯もあった。
「スタートで苦しむというのが湘南との戦いでは多いので、自分たちのビルドアップのところでずらす必要もありますし、相手の前からのプレスを外すのもそうですが、前線で起点を作って問題を作りたかった。ひっくり返していくというのは意識して入りました」
鬼木監督が試合後に振り返るように、川崎は最終ラインからショートパスをつなぐだけではなく、ある程度割り切って2トップにボールを当てるシーンが多かった。敵将の山口智監督が「入りがすべてだと思いますし、非常に残念な情けない試合」と言うように、湘南は立ち上がりの川崎の出方に戸惑いを見せていた。
11分には敵陣でボールを奪った川崎が素早くゴール前に攻め込み、山田新がゴールネットを揺らす。さらに瀬川祐輔が倒されてPKを獲得し、レアンドロ・ダミアンが39分にリードを2点に広げた。
瀬川は左ウイングバック(WB)で先発し、佐々木旭の負傷交代に伴って右サイドに移った。普段は4バックで戦う川崎にとって、ウイングバックという難しいタスクを瀬川がこなしてくれたことはこの試合で大きかった。古巣対戦で初めて先発した瀬川は試合をこう振り返っている。