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「有言実行できた」大関友翔が理解していた先発起用の意図。川崎フロンターレACLE決勝進出に貢献「自分のタスクに」

text by 編集部 photo by ©KAWASAKI FRONTALE

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川崎フロンターレ 大関友翔

【写真:©KAWASAKI FRONTALE】

スタメン抜擢の大関友翔が1ゴール

 川崎フロンターレは現地時間4月30日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝でサウジアラビアの強豪、アル・ナスルに3-2で競り勝ち、初の決勝進出を決めた。120分を戦った準々決勝のアル・サッド戦から中2日。20歳のMF大関友翔が先発に抜擢され、指揮官の起用に応えた。

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「スタメンと聞いたときは震えた。たかぶりも緊張もあったが、どちらかと言うと楽しみな気持ちが強かった」
 
 大関は試合後のコメントで先発となった時のことを振り返った。長谷部茂利監督は、準々決勝のアル・サッド戦から中2日ということを考慮し、先発を5人変更。前線はFWエリソンとMF脇坂泰斗に代わり、19歳のFW神田奏真と20歳の大関が抜擢された。

 長谷部監督の狙いは、大関と神田の2人で相手の中盤、ブロゾヴィッチに良い形でボールを入れさせず、触らせない消し方をしてほしいというものだった。「奏真と自分を使ってもらえる意味は、そこを消せる走力といった若さで補える部分。中2日で厳しい日程の中でフレッシュな2人が出て行けるのがチームの強みだったと思うので、それを自分のタスクに課していた」とその言葉通り、積極的なプレーでチームを勝利に導いた。

 FW伊藤達哉の先制点の起点にもなれば、その後1-1と追いつかれた直後の41分には、伊藤の放ったシュートのこぼれ球に反応し、ゴールに流し込んでみせた。「ゴールシーンは入ったって感じだった。試合前日にやってやろうという気持ちでゴールを決めるとメディアの皆さんに話して有言実行できたし、監督やサポーターの皆さんの期待に中々応えることができなかったのでよかった」と喜びを爆発させた。

 ハーフタイムで交代となったが、前線からプレッシャーをかける役割を全うし、指揮官の先発起用にゴールという結果でしっかりと回答してみせた。敵地までかけつけたサポーターへ「自分のチャントが聞こえてくるとすごくパワーをもらえる。その中でゴールを決めることができてよかった。Jリーグではサポーターの皆さんが期待しているようなパフォーマンスを中々出せていない。皆さんの期待を裏切っている自覚があった。チャンスをもらっても得点できなかったので、ここでひとつ恩返しすることができてよかった」と感謝の気持ちを忘れなかった。

 川崎は、5月3日の決勝でアジア王者の座をかけ、サウジアラビアのアル・アハリと中2日で対戦する。再びサポーターへ恩返しをすることができるか、フレッシュな力が悲願のアジア制覇を後押しするに違いない。
 

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【了】

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