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「両方、志高くやれている」川崎フロンターレ本来の強さを見た。脇坂泰斗が語る「攻撃」と「守備」

text by 編集部 photo by Getty Images

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川崎フロンターレ
【写真:Getty Images】

逆転勝利を収めた川崎フロンターレの強さ

 明治安田J1リーグ第14節延期分、川崎フロンターレ対横浜FCがUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで14日に行われ、2-1で川崎が勝利を収めた。先制される苦しい展開だったが、我慢強く攻め続けた川崎が逆転で勝ち点3を手にしている。

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 リーグ戦で川崎は6試合、勝利から遠ざかっていた。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では決勝に駒を進めたが、アル・アハリ(サウジアラビア)には力の差を見せつけられてしまう。帰国後初戦となった鹿島アントラーズ戦では幸先良く先制したが、首位を走るチームの方が一枚上手だった。

 久々に等々力に戻り、なんとしてでも勝利が欲しい。その姿勢は随所に表れていた。開始4分にセットプレーから先制を許したが、完全アウェイのACLE決勝を経験したチームは、その程度ではへこたれなかった。

 前半は川﨑が押し込む時間が続く。ボールをテンポよくつなぐその姿は、かつての黄金期を思い出させる。何より印象的なのは、ボールを繋ぐ姿勢よりも、ボールを失った際の意識の高さ。ボールにしっかりオリエンテーションして相手の自由を奪い、そこに複数の味方が群がってボールを奪いきった。

 キャプテンの脇坂泰斗は「両方、志高くやれているのが今年のチーム」と表現する。

「攻撃でいい形で攻めれば、うまく素早く守備に入れるし、守備もいい形で奪えば、より早くスムーズに攻撃に移れる」

 攻撃と守備は切り分けることができない。攻撃するためには守備をしないといけないし、その逆もまた然り。「そこを別に考えないで、攻撃のために守備をやっています」と脇坂は言う。

 同点に追いついた直後、横浜FCがボールを自陣に下げると、脇坂は猛然とボールに向かって走っていった。同点じゃだめだ。もっと攻めるぞ。キャプテンの背中はそう語っていた。

 山本悠樹が直接FKを決めて同点に追いつき、家長昭博のループシュートからオウンゴールが生まれて逆転に成功した。ゴール自体はパスをつないで決めたものではないが、攻め続けた結果という意味では2得点に値する内容を見せていた。

「ACLEから帰ってきて、鹿島戦を落としてしまった。ここからホーム4連戦を全部勝って、上位になんとしてでもついていきたかったので勝てて良かった」

 攻守両面でシームレスに連動して攻め続ける姿は、川崎がアイデンティティとするもの。長谷部茂利監督の下で、その理想を志高く追い求めている。

(取材・文:加藤健一)

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【了】

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