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　明治安田Jリーグでは、様々な特徴を持つ選手が活躍している。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化することは極めて困難だが、それを承知の上で、プレースタイルなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。今回は、中盤を本職とするJリーガーの能力値ランキングを紹介する。（選定・文：河治良幸）

3位：田中聡（たなか・さとし）

生年月日：2002年8月13日
所属クラブ：サンフレッチェ広島
能力値：82（攻撃力70、テクニック75、スピード85、パワー90、守備力90）
スペシャリティ（特殊能力）：セカンドボールの覇者

　対人戦にめっぽう強く、中盤のデュエルではほとんど勝利して、チームの支配力を高める。とりわけセカンドボールの回収力が高く、ロングボールを味方のFWが競り落としたボールはもちろん、相手側からのロングボールのセカンドやこぼれ球にもいち早く反応して、ボールを奪い取る。

　マイボールにするということは、すなわちチャンスの起点になるということであり、左足のキック力を生かしたサイドチェンジで左右のウイングバックを前向きに仕掛けさせることができる。

　豊富な運動量とボール奪取力に目を奪われがちだが、局面を切り開くボールキープと打開力を兼ね備えているのが、田中聡の非凡なところだ。2、3人に囲まれても鮮やかなターンでタックルをかわして抜け出し、前向きなプレーにつなげる。

　体のあたりの強さはJリーグでは規格外だが、ボールにチャレンジしながら、相手にコンタクトする強さが、時としてファウルの判定につながってしまうことも。強度の高いプレーを90分持続できることも強みであり、状況に応じて守備的にも攻撃的にも振る舞える万能性があるため、基本的に選手交代が要らない選手だ。

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