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Jリーグ 6か月前

「自分みたいな選手が…」その悔しさが溝口修平を成長させる。鹿島アントラーズの21歳は前半交代をどう受け止めたか【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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 明治安田J1リーグ第21節が21日に行われ、鹿島アントラーズはFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で敗れた。安西幸輝が負傷した影響で、溝口修平は2戦連続で先発の座を勝ち取ったが、前半だけでピッチを退いている。プロ4年目のホープはこの現実をどう受け止めているのだろうか。(取材・文:藤江直人)

FC町田ゼルビアの戦法を予測していた溝口修平

鹿島アントラーズ 溝口修平

【写真:Getty Images】

 鹿島アントラーズの左サイドバック、21歳の溝口修平は覚悟を決めて、町田GIONスタジアムのピッチに立った。必ず自分を狙ってロングボールを蹴ってくる。予感はすぐに現実のものになった。 

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 FC町田ゼルビアのキックオフで始まった21日の明治安田J1リーグ第21節。FW相馬勇紀からボールを下げられたキャプテン、DF昌子源がいきなり対角線上の右タッチライン際へロングボールを放った。

 ターゲットは攻めあがっている身長192cmの右ウイングバック、望月ヘンリー海輝。迎え撃つ鹿島も想定していたのか。開始早々の場面は身長182cmのFW鈴木優磨と187cmのDFキム・テヒョンが対応。溝口が背後のカバーに回るなかで、望月が頭でそらしたボールはそのままゴールラインを割った。

 時計の針が1分を回った直後にも、自陣の右タッチライン際に寄ったボランチの前寛之が前方の望月へロングパスを送る。このときは溝口が必死にポジションを取り、ジャンプした末にボールをカット。しかし、こぼれ球を拾ったFW西村拓真のクロスに、FW藤尾翔太が飛び込むあわやの場面を作られた。

 なぜ溝口は町田に狙われると予測していたのか。身長174cmの自分と望月との身長差は約18cm。マッチアップする選手同士のギャップを、町田はこれでもかと執拗に突いてくる。溝口が言う。

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