横浜F・マリノス 最新ニュース
横浜F・マリノスは21日、明治安田J1リーグ第21節でファジアーノ岡山と対戦し、0-1で敗れた。今季初めてブラジル人3トップが先発でそろい踏みしたこの試合でマリノスが見せた姿は希望となるのか。トップ下で彼らと共演した遠野大弥は、険しい残留への道のりを切り拓こうとしている。(取材・文:藤井雅彦)
合致した遠野大弥とマリノスが求める理想像
【写真:Getty Images】
今季2度目の監督交代はトリコロールが目覚める合図になるのか。
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パトリック・キスノーボ監督退任に伴って暫定的に指揮を執ることになった大島秀夫ヘッドコーチは、ファジアーノ岡山戦でブラジル人3選手を同時に先発起用。アタッキングフットボールの原点とも言える4-3-3の布陣を採用して臨んだ。
その試合でトップ下を務めた選手が遠野大弥である。得点能力に長けるアタッカーはチーム事情でここまで左サイドハーフとして起用される試合が多かったが、本人は中央でのプレーを熱望していた。
バイタルエリアでスペースを見つけて周りの選手と絡みながら、よりゴールに近い位置で脅威となる。9番と10番のちょうど中間になる“9.5番”のパフォーマンスは自身とチームが求める理想像の両方に合致した。
最初にして最も重要なタスクは、絶対的な能力を持つブラジル人3トップの良さをいかにして引き出すか。昨季までと同じく3トップが在籍しているにもかかわらず今季から完全移籍で加入したのは覚悟の表れ。時にはポジションを争うライバルになるかもしれないが、共存への抵抗は一切ない。むしろ渇望していた構図と言えるだろう。
中央のアンデルソン・ロペス、右のヤン・マテウス、そして左には今季2度目の先発となったエウベル。局面で相手を圧倒し、ゴールという歓喜をもたらす。横浜F・マリノスの最大出力を発揮するためには、前線のハイパフォーマンスが欠かせない。そこにチームとしての共通理解があるのは遠野の言葉からも痛いほどに伝わってくる。