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日本代表 10年前

「W杯で流れ乗るための“準備の場”」。長友佑都が語るキプロス戦の意義

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「良いイメージでW杯に臨んで、初戦から良い流れに乗っていく」

 それだけ心身ともに充実した状態で挑むブラジル大会は特別な舞台だ。その一歩となる27日のキプロス戦を、彼はこう捉えている。

「もちろん結果もそうだけど、まずはチームがこれまで4年間積み上げてきた戦術、チームの方針だったりを、どれだけ出せるかってところだと思うんで。監督も言っているんでね。そういうところだと思います。指宿でのフィジカルも含めて、それも含めて出せるようにしたい」と明確なテーマを掲げている。

 このキプロス戦を皮切りに、日本代表はコスタリカ、ザンビアと直前のテストマッチを戦う。この中でブラジル大会に参戦するのはコスタリカだけだ。

 南アの時は韓国、イングランド、コートジボワールと同等以上の相手と3連戦を戦って敗れたことで、チームの戦い方がガラリと変わった。

「前回はズタズタにやられて、自信をなくしている中でW杯に臨んで、1試合目で勝って、みんながやっぱりやれるんだって自信を持って、そこから上がっていったのはあるんで。

 だけど逆の場合もあるんじゃないかな。良いイメージでW杯に臨んで、初戦から良い流れに乗っていくと。今回の3試合はそういう意図があると思いますけど。まあ結局はW杯の結果だから。キプロス戦はそのための準備の場。もちろん、頑張りますよ」

 長友の言葉はザック監督の考えを代弁しているようだ。今日迎えるキプロス戦。良い準備の場とし、さらに本大会へ良いイメージを抱けるか。指宿合宿でのトレーニングはもちろんのこと、4年間の積み重ねが試される一戦である。

【了】

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