W杯南ア大会の直前試合での驚くべき事実
信じられないかもしれないが、国際的なサッカーの世界には八百長が存在している。ということは、世界最大のスポーツイベントであるサッカーW杯に八百長は存在し得るのか。
その答えは、イエスだ。
ただファンにしてみれば、そんな話を聞いても対岸の火事くらいにしか思えないだろう。では、日本代表の試合が八百長の舞台になることはあり得るのか。
もちろんだ!
実は、日本代表の試合でも、過去にすでに八百長は起きている。いや、誤解のないように言うと、「寸前だった」とするべきだろう。現実には、W杯で八百長や汚職を根絶すべく目を光らせているサッカー組織関係者の手ですら食い止めることが出来なかった、と言うべきだろう。
著者が入手した2種類の極秘報告書によれば、2010年に開催されたW杯南アフリカ大会の開幕直前に行われた一連の試合で、八百長が行われた。そしてその中には、日本代表がプレーした試合も含まれている。
驚くべきことだが、南アフリカサッカー連盟の関係者らは、八百長フィクサー(胴元)たちに協力をしていた(繰り返すが、関係者らは、食い止めたのではなく協力したのだ)。
2010年6月5日に行われた試合は、ビッグマッチだった。開催国である南アフリカ対デンマークの一戦。W杯直前の国際フレンドリーマッチでのことだ。競技場はファンで埋め尽くされ、外国のテレビ局も入っていた。
両チームの選手がウォームアップをし、国歌を流す準備も万全だった。すべての準備が完了し、すべてが完璧に見えた。だが1つだけ、問題があった。審判が、国際的に暗躍する八百長フィクサーたちに買収されていたのだ。フィクサーの中には、例えば有罪を受けて世界的にもニュースを賑わしたシンガポール出身のウィルソン・ラジ・ペルマルもいた。