【イタリア人の視点】再考したい人種差別問題。防がなければならない“間違えたレッテル”

浦和レッズとガンバ大阪によるJリーグチャンピオンシップ準決勝後に勃発したパトリックへの人種差別問題。昨季、“JAPANESE ONLY”という横断幕による無観客試合という処分を受けた浦和レッズが再びサポーターによる差別という問題に向き合わなければならなくなったが、サッカーファン=差別主義者というレッテルは決して貼ってはならない。

2015年11月30日(Mon)10時44分配信

text by チェーザレ・ポレンギ photo Getty Images
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人種差別者というよりも分別のつかない若者

【イタリア人の視点】再考したい人種差別問題。防がなければならない“間違えたレッテル”
ガンバ大阪のFWパトリック【写真:Getty Images】

 Jリーグ史上初となるチャンピオンシップ準決勝が、浦和レッズとガンバ大阪によって演じられた。試合は緊迫した内容で、Jリーグが日本で楽しいショーの一つであるということを再び示したのであった。

 ただ残念なことに、この試合に関するいくつかのニュースの関心は、サッカーそのものにではなく、試合後に起こった非常に悲しい出来事へと向けられていた。ガンバ大阪のFWパトリックによるツイートへの人種差別的なコメントのことである。

 差別的なコメントを送ったこの人物は、以前にも短絡的な言葉(「黒人死ね」、「サンフレッチェ死ね」、「ドウグラス死ね」など。現在は削除済み)を自身のタイムラインに載せていた。

 ただこの人物は、人種差別者というよりも分別のつかない若者のように思われる。実際、プロフィールの画像には浦和レッズのFWズラタンが写ったものが使われているのだ。よって、レイシストであるとは考えづらい。

 だが、このエピソードはいくつかの問題に対して私たちを向き合わせる機会となった。そしてこのチャンスは、日本サッカー界が将来こうした出来事に対してより良く対処するための助けとなるだろう。

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