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日本代表 10年前

オランダ戦で濃厚な3-4-3へ意欲を見せる岡崎。攻撃の活性化にも自信「困ったときは自分の裏への動き」

text by 元川悦子 photo by Ryota Harada、Kazhito Yamada / Kaz Photography

「勝つことに執念を見せられるといい」

 その後のマインツでは、1トップで体を張って起点を作り、自らもゴールへ飛び出していく岡崎本来の凄みが前面に出ている。上昇気流に乗った状態で、1カ月ぶりにザックジャパンに合流したのだから、今回は是が非でも勝利をつかみたい。彼自身も強い意欲を持ってベルギーへと赴いた。

「次の2試合は前回よりもさらに強い相手とやるから、チームとして1つにならないといけない。今回は意思統一してどうやって戦うかを見せることが大事ですね。そして何が何でも勝って、自分たちも戦えるっていうのを見せることが一番。もちろん内容も求めつつ、勝つことに執念を見せられるといい」と岡崎は勝利の重要性を改めて口にした。

 ザッケローニ監督はゲンク入り直後の11月12~13日のトレーニングで3-4-3の戦術確認に多くの時間を割いており、オランダ戦ではこの布陣で勝負をかける可能性が高い。これまでの日本代表は3-4-3で戦うたびに戦術に縛られ、スムーズなプレーができなかったが、岡崎はザック監督の思惑に理解を示している。

「コンフェデは4-2-3-1で試したから、今回は違うフォーメーションで自分たちの力を出せるかどうか試したいのかもしれない。マインツでも監督はフォーメーションとか選手をいろいろ変えるから、そういうなかでいきなり力を出すことも大事だと思う。このやり方がはまれば勝てる雰囲気にもなる。信じてやることですね」

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