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日本代表 10年前

明確な課題を持ってベルギー戦に挑んだ香川真司。「勇気と自信を持ってやれたからこそベルギーに勝利できた」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

2列目のとFWの連携を高める必要がある

明確な課題を持ってベルギー戦に挑んだ香川真司。「勇気と自信を持ってやれたからこそベルギーに勝利できた」
得点力を今以上に高めていくためにFW陣の連携向上は不可欠、香川はそう考えている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 マンUの同僚・フェライニや同じプレミアで活躍するアザール(チェルシー)らよりインパクトあるプレーを見せた香川。しかし2試合無得点に終わり、ゴールという結果はお預けとなった。日本全体としてももっと点を取れるチャンスはあった。得点力を今以上に高めていくために、2列目の常連組と柿谷・大迫勇也(鹿島)らFW陣の連携向上は不可欠…。香川は今、そう考えている。

「2試合でFWが点を取ったことは何より大きいこと。ただ、2列目は毎回(同じメンバーで)集まってやってるからこそ、FWとの連携をより高める必要がある。もっとFWにボールが入らないと怖くないですし、そういう時間帯を増やしていかない。前線との連携をより意識していくべきですね」

 けれども、日本代表の活動は3月まで空いてしまう。今回、チームとして復調の兆しが感じられたといっても、4ヵ月の状態、選手個々の状況がどうなっているかは全く分からない。マンUにいる香川は誰よりも熾烈なポジション争いを強いられる。そこに勝ち抜くことしか、2014年ブラジルワールドカップでの成功はない。

「ここから3月まで時間が空くし、代表としては時間がないんで、所属クラブでそれぞれが高い意識を持ってやれるかが大事になると思います」と語気を強めた香川の今後の一挙手一投足に期待を寄せたい。

【了】

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