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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第6回 選手時代の比ではないプレッシャーを感じる日々

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

5月26日 On the pitch 第8節 日本工学院F・マリノス戦

 5月26日、関東リーグ2部、第8節日本工学院F・マリノス戦(アウェイ)。

 工学院マリノスは専門学校が母体の学生が多く集まる若いチーム。監督の川合さんとはいつからか挨拶を交わすようになった。

 会場がたまたま一緒になった時にVONDSの事を高く評価してもらい、今年で上位に食い込み、早く上のリーグに行ってくれという冗談を言われたことがあった。

 前回の連載でも記したとおり、敗戦後というのは今まで当たり前にできていたことができなくなる。チームの歯車を噛み合わせることの難しさを書いたが、マリノス戦はまさしくそんな展開となった。

 開始10分に失点。20分過ぎにも失点。良くない時こそ、何をするかを徹底すべきだった。

 この日に徹底すべきはまずは守備であったと今では思う。

 それもFWの追う高さをしっかり決めるべきだった。養和戦もそうだったが、前線から選手同士の連動のない形でボールを取りにいくと、どうしても後手を踏む。

 引いて守る。しかもそれを下位の相手に対して。若い相手に対して。そのようなストレスを感じながらプレーしていると当然うまくいかないもので、そのあたりの選手へのマネジメント、戦い方の徹底ができずに前半を終えてしまった。

 選手達がベンチに帰ってきたときには、負のスパイラルと2失点という大きなダメージを与えられた状態になっていた。

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