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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第6回 選手時代の比ではないプレッシャーを感じる日々

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

監督とクラブ運営を兼任するデメリット

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第6回 選手時代の比ではないプレッシャーを感じる日々
【写真:©VONDS市原】

 もう一つこの時期に取り組んでいたのが、サッカーを通じての海外とのパイプ作り。日本サッカー協会では東南アジアに目を向け、アジア戦略というプロジェクトが進行していた。

 VONDSもバックアップをしてもらっている企業のひとつが海外で事業を行っていたので、これはチャンスだと思い、ベトナムのサッカークラブとの交流を企業側に提案し、実際にクラブとクラブ、都市と都市とをつなげる準備を始めていた。

 ちょうど6月の初旬にはフロンターレがベトナム代表と試合をすることになっていた。日本サッカー協会は日本のクラブ関係者を集い、現地視察の手伝いをするというツアーを企画し、それに自分も参加を希望していた。

 しかしながら、監督とクラブ運営を兼任する弱みがここで顕在化する。チームはこの時期に2連敗を喫し、そんな状態のチームをほっといて海外に視察に行くという判断は当然できず、せっかくのチャンスと思いながらも泣く泣くツアーを直前でキャンセルすることにした。

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