香川は左サイドでも輝ける――。ファン・ペルシー復帰後に求められるルーニーとの“三角形”

2013年11月30日(Sat)11時15分配信

シリーズ:フットボール母国の神髄
text by 森昌利 photo Ryota Harada , Kazhito Yamada / Kaz Photography
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予定外だったファン・ペルシーの加入

 僕はオランダ代表FWの入団会見で、ファーガソン前監督が「一体半年前に誰がロビンのユナイテッド移籍を予想できたんだ!?」と、赤ら顔をさらに赤くして、興奮気味に語っていたのをよく覚えている。

 つまり、ファン・ペルシーの獲得は、予定されていたものではなく、突発的だったということだ。移籍の噂はあったが、当時の英メディアは、オランダ代表FWの行き先はマンチェスター・シティが有力だと伝えていた。

しかし何よりも優勝を望んだファン・ペルシーは、シティではなく、13度もプレミアを制した名将の引力に引き寄せられたかのようにユナイテッドを選択。これはファーガソン前監督にとっても青天の霹靂だっただろう。

 ファン・ペルシーは2011-12年シーズン、突如として本格化した。大器ではあったが、怪我が多く、それまでアーセナルに所属した7シーズンで二桁ゴールを決めたのは半分以下の3シーズン。それも11ゴールが2回に18ゴールが一回。ファン・ペルシーの才能、そしてセンターフォーワードというポジションからすれば、それほど際立った数字ではない。

 ところが、初めてシーズンを通じて働けた2011-12年に30ゴール奪い、ゴールデンブーツも奪った。すると得点王の次は優勝だと言わんばかりに、ユナイテッドに移籍した。

 開幕戦はベンチスタートだった。しかしルーニーが不発で、ファン・ペルシーは2試合目のフラム戦で初先発し、すかさず移籍後初ゴールを記録。そして続くサウサンプトンとのアウェイ戦で、2度先制されながら3度ひっくり返すという、強烈なハットトリックを決めて3-2勝利の立役者になった。この試合からファン・ペルシーは不動の先発レギュラーとなり、サポーターは新たなヒーローに忠誠を誓った。

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