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長友佑都 10年前

インテル生命線のアウトサイドは未だ不安定。マッツァーリ監督が渇望する長友の完全復帰

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

アテにされている運動量と活性化

インテル生命線のアウトサイドは未だ不安定。マッツァーリ監督が渇望する長友の完全復帰
マッツァーリ監督は長友の運動量をアテにしている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 30分には俊足を飛ばしてサンソーネからボールを奪い、カウンターを阻止。31分にも中盤のスペースを素早く埋めて、ビアビアニーを止めカウンターを演出している。37分にはCKからのピンチにルーズボールをエリア内でクリアした。

 マッツァーリ監督が言う「ボールを奪い返す上で彼は重要だ」という言葉の意味はここにあるのだろう。同監督の守備戦術では細かいカバーリングが約束事となっており、当該のポジションに味方が間に合わない時はスライドをして、ゴール前なりサイド、また中盤のスペースを埋める。長友の運動量はその上でもアテにされており、それは不在時に色濃く目立った。

 序盤戦のようなアグレッシブなプレスは最近影を潜め、「全選手がプレッシャーを感じ疲れている」とマッツァーリ監督は言う。長友がさらにコンディションを上げ、先発に復帰するであろうナポリ戦で求められる貢献は、文字通りの『活性化』だ。

【了】

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