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長友佑都 10年前

ナポリ戦ゴールも現地紙は「5点」。本当に長友は酷評されるパフォーマンスだったのか?

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

敗戦も内容には手応えを感じた長友

 コンディションもキレている。後半、一人で対面のサイドを押し込んだ。守備になればカバーに戻り、サイドチェンジには反応し、前方にボールが流れれば走って拾う。そしてチャンスも造り出す10分、メルテンスを抜きパラシオに当てる、その後にパラシオへ当て、そのボールを拾ってシュート。

 さらに20分にはアルバレスにとの連係で左サイドを破ると、エリア内に走り、細かくライン際を縫ってクロス。GKがボールをこぼすものの、誰も反応せずゴールには繋がらなかった。

 ただインテルは27分、アルバレスが厳しいハンドの判定から2枚目のイエローカードを受けて退場。38分に追加点を決められ追い上げもそこまでだった。内容がいい試合だったからこそ、逆にこういう負けは一層堪えるのではないかと思ったが、手応えは感じることは出来たようだ。

「もちろんしんどいが、これからも長いシーズンの中でどこを目指して行くのか、自分たちのサッカーをどうやって成長させていくのかっていう部分で試合内容は大事」と長友は語っていた。

 3、4位対決を落としたインテル。「マッツァーリはストラマッチョーニより酷い成績を挙げているではないか」と、バッシングを強める報道も徐々に出てきている。だが長友の言う通り、今回のパフォーマンスを次に繋げることが出来れば、この試合の評価もまた変わって来るだろう。次節のダービーに期待したい。

【了】

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