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泥沼の8敗目、プレミア以降最低成績のマンU。現地識者も「脆い」「4位厳しい」とCL出場権獲得を絶望視

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「マタはユナイテッドに必要不可欠な選手だ」

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モイーズ監督率いるマンUはプレミア史上最悪の成績となっている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 BBCのプレミアリーグ・ハイライト番組「マッチオブザデイ」では、2人の解説者が次のように評した。

――アラン・ハンセン氏(元リバプールDF/スコットランド代表)

「強風による悪天候が試合に影響を及ぼした。ユナイテッドは2人のセンターバック、エバンスとジョーンズが負傷退場するという不運に見舞われ、ストークの先制点は悲惨なことにキャリックに当たって方向が変化して決まり、2点目も卓越した強烈なボレーシュートになす術がなかった。

 ユナイテッドの問題は、昨季は優勝に値するパフォーマンスでリーグを制したが、今季は無難な試合をして負けている。彼らは大きく変貌してしまった。

 マタはユナイテッドに必要不可欠な選手だ。彼はロナウドやメッシのようにドリブルで仕掛ける選手ではないが、2タッチ以下で味方にパスを供給し、好機を作れる。ファン・ペルシーへのワンタッチでのアシストも素晴らしかったし、魅力的な選手だ。モウリーニョがなぜ彼を放出したか理解に苦しむ」

――ダニー・マーフィー氏(元リバプールMF/イングランド代表)

「ユナイテッドには不安材料があり、脆く、弱点がある。今季は勝った試合でも失点が多い。エバンスとジョーンズが負傷離脱し、ビディッチとファーディナンドが未だに離脱している現在、今後の数試合も厳しいものになるはずだ。今から4位のリバプールに追いつくのは難しいだろう」

 24節で8敗目という記録はユナイテッドのプレミアリーグ史上最低成績であり、シーズン通算9敗で3位となった2003-2004年シーズンのペースをはるかに超えている。同記録は1989-1990年シーズン以来の最低成績で、最終的に同シーズンのユナイテッドは11敗を喫して13位に終わった。

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