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本田圭佑 10年前

本田圭佑が子供たちに伝えたいこと(その3)

text by 森哲也 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , editorial staff

「俺たちの考え方をつないで、自主性を持った子供たちをどんどん増やしていきたいからやる」

本田圭佑が子供たちに伝えたいこと(その3)
本田監修のサッカースクール「SOLTILO FAMILIA SOCCERSCHOOL」責任者の榎森亮太【写真:編集部】

「俺たちが目指してるのはそういうところじゃない、草の根的な活動だろう、と。いろんな人にフィロソフィーを伝えていく。俺たちの考え方をつないで、自主性を持った子供たちをどんどん増やしていきたいからやるんでしょう、と。

 それは、高額なスクールだとできるのかと。できませんと。じゃあお前は死ぬ程努力しろと。お前に求めるのは事業的要素もあるけども、そんなスクールにしたくないと」

――それで榎森さんは腹をくくったわけですか。

「僕に託されたんであれば、もう一言、やるしかない、ですね。事業責任者ではあるけれども、本人の理想はつなげていきたい。その方が子供たちにとっていいのは間違いないですしね。

 だからいま作っているユニフォームも、作ってますというインフォメーションを流すだけで、買う、買わないはみなさんに任せると。強制ではないんです」

――筋が通ってますね。

「通しすぎですけどね(笑)」

――それで月謝も安いから事業責任者としては本当に大変ですね。

「あの多分ね、これ(髪の毛)ジェルで固めてるんですけど、洗ったら多分禿げてるんですよ」

――またご冗談を。

「これが氷山の一角どころか、もう小石ぐらいの話なんですけどね。でも楽しいんですよ。僕は26歳ですけど、非常に幸せな経験をさせてもらってるなと思って」

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