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香川真司 10年前

マンU快勝も現地識者は不安要素を指摘「心配なのは大一番。誰もサイドやりたがらない」「ファン・ペルシー苛立っている」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ウェルベックの投入で流れ変わる

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ウェルベックが劇的な変化をもたらした【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 対照的に、ファン・ペルシーと交替したウェルベックがユナイテッドに劇的な変化をもたらした。

 後半20分、マタとルーニーが中央でワンツーを交わし、右サイドのDFラファエルに展開すると、クロスボールをファーポストに飛び込んだルーニーが追加点。この際、ニアに走ったウェルベックが相手DFを引き付け、ルーニーにスペースを作る動きを見せた。

 さらに3点目となった後半37分のゴールは、ユナイテッドの潜在能力と今後の可能性を示すものだった。中央後方のマタからパスを受けたルーニーがMFフェライニとワンツーを交わすと左ペナルティエリア内に走り込んだウェルベックにダイレクトでスルーパス。

 ウェルベックがGKとの1対1を沈めた。このプレーに香川は絡まなかったものの、中央で素早いパスを繋いで前進するプレースタイルは香川にも見合ったものだった。

 試合後、モイーズ監督がクラブの公式ツイッター上で香川について、「ヤヌザイとマタとのポジション争いがあるが、香川はこれからシーズン終了までにもっとプレーするだろう」と、今後の起用を示唆したのも、最新の攻撃陣の組み合わせに新たな可能性を見出したからかもしれない。

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