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香川真司 10年前

マンU快勝も現地識者は不安要素を指摘「心配なのは大一番。誰もサイドやりたがらない」「ファン・ペルシー苛立っている」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ファン・ペルシーが彼らしくない悪いタッチや軽率なファウルを見せていた」

 一方、プレミアリーグのハイライト番組、BBCマッチオブザデイの解説者らは次のように試合を分析した。

――ロビー・ファウラー氏(元リバプールFW/イングランド代表)

「ユナイテッドは特に後半、彼ららしいプレーをしたし、大きく改善し、安定していた。新体制でいまだ未勝利と不振のウェストブロミッチが相手だったが。敵地で3-0という結果はユナイテッドにとって良い結果になった。

 一方でファン・ペルシーが彼らしくない悪いタッチや軽率なファウルを見せていた。ジョーンズの先制点をアシストしたFKは見事だったが、その後も彼の欲求不満は続いた。自分が欲しいファウルをもらえず、逆に悪質なタックルで警告を受けた。

(その5分後)問題の2枚目の警告に値するかどうかという場面では、良いターンを見せるもタッチが大きくなり、スライディングでボールを奪いにいって相手を倒した。スローモーションでしか分からない際どい判断を審判にさせたという意味で危険な行為だった。

 右サイドからのFKの場面でもファン・ペルシーはスペースに走り込むつもりがルーニーと衝突した。交代時に首を振っていたのが彼の不満が募っている証拠だ。

 ウェルベックが入って、マタ、ルーニー、ウェルベックの3人は自由自在にプレーしていたし、2点目のルーニーのゴール場面でも共存可能だということを示した。実力的にはウェルベックよりもファン・ペルシーの方がレベルの高い選手だが、3点目の場面でもマタが絡み、ルーニーがスルーパスを出してウェルベックが素晴らしいゴールを決めた。

 今日の試合では、ウェルベックが入ってからプレーが大きく変化して改善されたし、新鮮かつ生き生きとしたプレーになった。ファン・ペルシーはいくつかの問題を抱えているのだろう」

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