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香川真司 10年前

マンU快勝も現地識者は不安要素を指摘「心配なのは大一番。誰もサイドやりたがらない」「ファン・ペルシー苛立っている」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「今の布陣では、誰もサイドでプレーしたがらない」

――ダニー・マーフィー氏(元リバプールMF/イングランド代表)

「ウェストブロミッチのような中堅以下のチームを相手にする場合、ユナイテッドは上手くボールを保持できるため、布陣はあまり特別な意味をなさない。だが、心配なのは大一番を戦う時だ。今の布陣では、誰もサイドでプレーしたがらないからだ。

 マタは特に相手の攻撃的サイドバックに対しての中盤の守備ができないし、守備もできるルーニーをサイドに置けば、攻撃力が低下する。それは問題だし、今季序盤から言われ続けている事だ。

 一方で、ファン・ペルシーが苛立っているのも不可解だ。楽しんでプレーすれば昨季のような好調を取り戻せるはずなのに、不満を抱えている」

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マンオブザマッチに輝いたルーニー【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 現にこの日、マンオブザマッチのパフォーマンスを見せたルーニーが67回のタッチ数を記録したのに対し、ファン・ペルシーは25回。さらにファン・ペルシーがルーニーに出したパスは前回のオリンピアコス戦に続いて1回のみと、連携の悪さも見せた。

 ユナイテッドの次なる試合は16日にホームで行われる宿敵リバプールとの大一番だ。その3日後の19日にはオリンピアコスとのCL第2戦をホームで戦うことになるため、好結果で乗り切りたいところ。

 リーグ4位に入るという今季最大の目標を達成するためには、これ以上の勝ち点取りこぼしは許されないため、不安要素を一刻も早く取り除くことがカギを握る。

【了】

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