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日本代表 10年前

日本代表“ベスト8”への道。対コロンビア戦、守備の穴を突くための“切り札”としての遠藤

text by 河治良幸 photo by Getty Images

南米最少失点だが、穴が無いわけではない

 南米予選において中央を突かれた形が3失点だったが、その内の2失点はミドルレンジから喫したものだ。中盤の守備はタイトだがいわゆるブロック型ではなく、守備力の高いカルロス・サンチェスもバイタルエリアを埋めるタイプではない。そのため深い位置での守備になると、ジェペスとペレアの手前にスペースができることがあるのだ。

 ワイドな組み立てでコロンビアの中盤を揺さぶりながら、タイミング良くバイタルエリアにパスが出れば、本田や香川がいい形でミドルシュートを打つことができる。あるいは香川がアギラールの守備を引き付け、追い越した長友が右足で狙う様な形も面白い。

 オスピナも能力の高いGKだが、ミドルシュートに対して抜群の強さを発揮するタイプではない。日本代表が果敢にシュートを打つイメージも恐らく無いため、3試合の中でも特にコロンビア戦では積極的に狙っていきたい。

【コロンビアの守備の弱点】
・素早い組み立てにマークが追い付かない。
・ボールを奪いにきた周囲にスペースが生じる。
・センターバックの手前が空きやすい。
・一瞬の動き出しに対応が遅れがち。

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