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香川真司 10年前

マンU、先制直後の失点で「試合は終わった」。後半に浮き彫りになった柔軟性なきモイーズの戦術

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

指揮官は早くも新戦力獲得を示唆。「クラブに問題はないし、軍資金を投じる」

マンU、先制直後の失点で「試合は終わった」。後半に浮き彫りになった柔軟性なきモイーズの戦術
デイビッド・モイーズ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「試合の終盤にはボールポゼッションがどれだけ重要であることかが改めて証明された。一方が攻撃の手を止めず、逆に守備側が手を緩めてしまう時、特別な選手が試合を決めてしまう」

 試合後、ユナイテッドのモイーズ監督は次のように話した。

「先制点の30秒後に失点したのが大きかった。得点直後の失点に気を付けるのは子供が言われるようなことだが、あまりにもすぐに失点してしまった。厳しい試合になる事は覚悟していたし、先制点の後は、少なくとも5分から10分はボールを落ち着かせるべきだったが、キックオフ直後に失点した。

 先制点に浮かれすぎたのか、集中力の問題だったのかどうかは分からない。我々は経験のあるチームだからあのようなミスは避けるべきだったが、選手たちのミスは多くはなかった。

 選手たちは良くやったと思うし、パフォーマンスには満足している。終盤の2つのミスが痛手となった。互角に戦っていたと思うし、1-2にされた時も同点ゴールが必要だったが、相手の3点目が我々をダメにした。相手は本当にいいチームだということを示していたが、我々もやるべきことはやったと思う。

 戦術的にもできる限り相手を苦しめたが、ゴール直後の失点は本当に試合を厳しくしてしまう。来季CLでプレーできないというのが現状だが、遠くはないと信じているし、1年後には復帰できることを願う。我々はチームを再建し、この大会に復活できるチーム作りをすることに集中する。

 CLは素晴らしい大会だし、良いチームを持つバイエルンに敗退したことは恥ではない。私の最優先課題は自分の仕事に集中し、CLに復帰できるチームを作ることだ。

 クラブに問題はないし、必要とする選手を補強できるならクラブは軍資金を投じるだろうし、CLとは関係ない。我々が話している選手たちはみな、クラブへの加入を快く思っていると思う」

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