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日本代表 10年前

市場価値で見るW杯での日本の“立ち位置”。8グループ中最下位の「C」、ザックジャパンはその中で3位

text by 本田千尋 photo by Asuka Kudo / Football Channel

コロンビア・コートジボワールの二国と日本は明確な差

 まず、単純にグループC各国の市場価値を比べてみる。

コロンビア | ギリシャ | コートジボワール | 日本
市場価値 279,550,000 | 107,700,000 | 167,700,000 | 112,700,000
平均市場価値 9,318,333 | 3,590,000 | 5,590,000 | 3,756,667
(単位:ユーロ)

市場価値で見るW杯での日本の“立ち位置”。8グループ中最下位の「C」、ザックジャパンはその中で3位
グループC各国の市場価格

 先に述べたように、この市場価値の数字は「トランスファー・マルクトW杯号」が恣意的に選出した代表候補30人の市場価値の合計額であり、あくまで参考例である。しかし日本代表に限って見てみても、W杯メンバー23人の内、大久保嘉人を除く22人は含まれているので、信憑性は高いと言えるだろう。

 これらの数字がそのまま各国の実力を示しているとは言い切れないが、実力を示す一つの要素と捉えることは出来る。単純に金額を眺めれば、日本は1位コロンビア、2位コートジボワールに次いで第3位となる。コロンビアとは2倍以上の金額差があり、コートジボワールとも50,000,000ユーロ(約70億円)以上の差がある。

 次いで国別のデータを見ていくこととする。まずコロンビアの279,550,000ユーロ(約391億3700万円)という金額は、ブラジルW杯出場32ヶ国中10位の数字となっている。そして国毎に1人のプレイヤーが半ページを割いて紹介されるが、コロンビアではASモナコ所属のハメス・ロドリゲスが取り上げられている。

 市場価値は35ミリオンユーロ(約49億円)だ。ちなみに30名のリストからトップ3を選出すると、1位ファルカオ(60ミリオンユーロ、約84億円:ASモナコ)、2位ハメス・ロドリゲス、3位ジャクソン・マルティネス(30ミリオンユーロ、約42億円:FCポルト)となっている。

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