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日本代表 10年前

「誰が出るか分からない」。チームの変化感じる長谷部、満足感なく課題にも言及「もっと自分たちの形出さないと」

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「センタリングに対しての守りはもう少し改善しないといけない」

 後半からピッチに立った長谷部。山口とコンビを組んで、長谷部が左やや前目、山口は右やや下がり目という関係でプレーした。だが、自分を含むチームへの評価は厳しいものだった。

「ただ今日は連動って意味ではちょっと見られなかったのかな。組み合わせもあるし、頭のキレもそうだし。体の疲れも頭にくるんで、そういうところが要因だったと思います。自分自身ももっとコンディションを上げてかなきゃいけない。

 今日はあわよくばハットトリックできるんじゃないかっていうくらい得点のチャンスがあった。フィニッシュの課題は今始まったことではなく、前々からの課題でもあるし、もっと貪欲に上げていかないといけないと思います。

 守備に関しても、(キプロスに似た)ギリシャはああやってブロックを作って守備してきたうえで、今日よりも間違いなく高いレベルでカウンターの力を持っている。センタリングに対しての守りはもう少し改善しないといけない。ボールウォッチャーになりすぎているかなというところはありますね。

 この試合に関して、ザッケローニ監督は『今日はみんな疲れている中で後半もよかったし、満足している』と言ってくれましたけど、間違いなく監督も心の中では満足していないんじゃないかな。

 選手自身も満足していないし、もっともっと自分たちの形を作っていかないといけない。今の疲れが抜けてから、アメリカでの2試合でそういうのを出していきたいと思いますね」

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