「コートジボワールと日本が2位の座を争う」
街中の至る所で緑と黄、ブラジルの色が目に飛び込んでくる。ドイツはすっかりW杯モードに突入した。書店の雑誌コーナーにもブラジルW杯を特集するものが、雨後の筍のように、日に日に増えていく。普段は見慣れない期間限定のものもあれば、W杯に特化したおなじみのものもある。そしてその中ではもちろん日本代表も特集、紹介されている。少し覗いてみよう。
2014年5月28日付のSportBild誌には、「WM2014 GRUPPE A-D(W杯2014 グループA-D)」という別冊が挟み込まれていた。ごく簡単に言ってしまえば、グループAからDに組み分けられた出場国を紹介するものである。
ページをめくれば、まずグループ毎にSportBildによる展望が記され、続いて要注意のスター選手がピックアップされている。
日本の入ったグループCの展望は、「ストライカー・ファルカオの脱落は大いに考えられる(5月28日の時点ではファルカオの欠場は確定していなかった)が、コロンビアがこのグループの本命であり、ベスト16へと進む。コートジボワールと日本が2位の座を争い、両チームによる初戦でほぼ決着がつけられる」となっている。
そしてハメス・ロドリゲス、ドログバ、ヤヤ・トゥーレらとともに、香川真司、本田圭佑が顔写真入りで要注意のスター選手として取り上げられていく。そして国毎の紹介ページへと移る。
日本代表は、「Ein Torjager gesucht(探し求められるストライカー)と大きな見出しを付けられ、岡崎慎司の大きな写真と、白い歯を見せる大久保嘉人の写真が掲載された。
【次ページ】細貝、岡崎、そして本田への評価