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「特攻隊長的な役割は僕がやるべき」。岡崎が語る自己犠牲の精神。「そういう自分がチームのストロングポイントになる」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「今まで通り、やってきたことを出せればいいな」

「特攻隊長的な役割は僕がやるべき」。岡崎が語る自己犠牲の精神。「そういう自分がチームのストロングポイントになる」
「点を決められれば自分の成長につながる」と岡崎は得点を追い求める【写真:Getty Images】

 そうすることで、必ずゴールチャンスは訪れる。それをモノにしてきたから、彼は今季ブンデスリーガで15点をマークした。もちろんポジションは1トップと右サイドで違うが、右にいるからこそ出せるよさというのもあるはず。そこは国際経験豊富な彼ならば、よくわかっているだろう。

「開幕戦のクロアチアを見ていたら、オリッチが左サイドやっていた。カバーニもパリ・サンジェルマンでは右サイドをやっている。彼らの心境までは分からないけど、最後のところでは自分のプレーをしている。それがプロ。

 だから自分も犠牲になっているとは思っていなくて、そこでも点を決められれば自分の成長につながる。そういう自分がチームのストロングポイントになると思うので、今まで通り、やってきたことを出せればいいなと思っています」

 あくまで犠牲心や献身的姿勢を前面に押し出す黒子のストライカーだが、やはりどこかで目立ちたいという気持ちはある。その証拠に、ブラジルのエース・ネイマールのことを「ああいう星の下に生まれたいな」と羨望の眼差しで見つめていた。

 今の岡崎ならそういう存在に十分なれるだろう。地味で地道な点取り屋の才能が、ここブラジルで大きく花開くことを願ってやまない。

【了】

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