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「特攻隊長的な役割は僕がやるべき」。岡崎が語る自己犠牲の精神。「そういう自分がチームのストロングポイントになる」

いよいよ目前に迫ったコートジボワール戦。勝利へのカギを握るのは岡崎慎司だ。4年前の南アフリカ大会では、直前でスタメン落ちしたものの、その苦い経験を乗り越えて大きな成長を遂げた。犠牲心や献身的姿勢を前面に押し出す黒子のストライカーの大仕事に期待したい。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「明日の試合も無我夢中で勝利に向かっていく」

「特攻隊長的な役割は僕がやるべき」。岡崎が語る自己犠牲の精神。「そういう自分がチームのストロングポイントになる」
岡崎慎司【写真:Getty Images】

 ザックジャパン4年間の集大成となる現地時間14日のブラジルW杯初戦・コートジボワール戦がいよいよ明日に迫ってきた。

 相手の関心が本田圭佑や香川真司、長友佑都らビッグクラブでプレーする選手に集中する中、大仕事をしてくれる可能性を感じさせるのが、今季ブンデスリーガで15得点を挙げた生粋の点取り屋・岡崎慎司だ。

 世紀の一戦を翌日に控えた彼は、決戦の地となるレシフェの・アレナ・ペルナンブコで、普段通り泥臭くガムシャラに戦うことを誓っていた。

「ここ3試合のテストマッチでは、自分自身の『ボールを取られたくない』っていう必死の無我夢中のプレーが伝わったのはよかったと思う。

 僕はそういうのを出そうと思ってやっているわけじゃないし、勝ちたい思いがプレーに出た時にホントの力が出せると思います。明日の試合も無我夢中で勝利に向かっていくことだけを考えてやりたいです」と岡崎は冷静な口調の中にも特別な意気込みを感じさせた。

 4年前の2010年南アフリカ大会では、直前まで1トップのレギュラーを張っていたが、直前の守備的戦術へのシフトによってレギュラーを外された。自身が担っていたポジションで本田が大成功を収めるのを見て、岡崎は悔しさや嬉しさなどさまざまな感情が渦巻いていたはずだ。

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