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フランスメディアが見た日本。本田を「宝石」と絶賛もチームへの言及少なく。話題の中心はドログバ

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

「似たようなアクションの2連発は珍しい」。失点シーンを指摘

フランスメディアが見た日本。本田を「宝石」と絶賛もチームへの言及少なく。話題の中心はドログバ
アタッカー目線から本田のシュートについては高く評価【写真:Getty Images】

 レキップ紙は『日本はよくオーガナイズされ、本田の左足は何度かエレファンツのディフェンスを動揺させた』と前半戦の日本のプレー内容、とくに本田については「bijou」、宝石のような、と評価している。

 だが、『1時間ものあいだ、コートジボワールはチャンスを結果に結びつけられない苦しい時間が続いたが、「2分間」がすべてをひっくり返した。似たようなアクションの2連発は珍しい』とも書いている。

 64分のボニーとシュートも、66分のジェルビーニョの2点目も、右サイドバック、オーリエのロングクロスからのヘディングシュートだ。トゥールーズ所属のオーリエは、今季リーグ1では6得点6アシストという数字を挙げ、今シーズンの採点平均でも、各紙でDFランキング首位に立つ「乗ってる男」。

 当然、日本チームのスタッフも警戒していただろうが、レキップのルネ記者の率直な感想どおり、彼を起点に同じパターンで2分間に2点をとられたのは痛い。

 また、フランスで試合をライブ中継したBeinスポーツの解説者は、「ドログバが投入されたあと、吉田と森重がドログバのカバーに意識をとられすぎて、ボニーやジュニーニョをよりフリーにしてしまった」とピンポイントで指摘。

 日本チームの反省点としては「テクニックで優るという部分をゲームの中で生かしきれていなかった。自分たちの強味をもっと有利に使って戦うべきでは」と課題を挙げた。

スタジオに来ていたゲスト解説者は元ポルトガル代表のペドロ・パウレタ。

「ドログバが投入されてから、チーム全体が変わった。フィジカル面でもより良さが引き出された」とドログバの威力を評価したかつてのリーグ1得点王は、「右足でコントロールしてから、得意な左足に切り替えてのシュート。彼のテクニックの確かさを見せつけた場面だった」とアタッカー目線から本田のシュートについては高く評価していた。

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