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【フットボール“トーク”チャンネル第2回】10人で引いた相手を崩せなかったギリシャ戦。パワープレー自体は当然。問題は準備不足

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部は“ザックの息子”。W杯での起用は絶対

 もうひとつ言うと、相手が退場する前からポゼッションは70%です。ということは、相手がせめて来たとしてもボールを持てて有利な状況に持っていけることは分かっていたんです。なんで遠藤を最初から使わなかったのかが凄く疑問ですね。

 ボランチのコンビは初戦と同じ長谷部と山口ですね。

西 長谷部をものすごく信用していたのかなというのが感想としてはありますね。

 ザッケローニ監督は、長谷部に対してマルディーニのようだとコメントしていましたね。

チェーザレ(以下、チェ) 長谷部はザックの息子ね。もうね、長谷部について話しているときは目がハート形になっている。だから、どうしてもW杯で使うということは決まっていたと思うよ。コンディションがあまり良くなくて、あのポジションに良い選手が何人いても絶対に長谷部を使うって思っていた。絶対ね。

 試合について話すと、初戦のコートジボワール戦にタイトルをつけたら『ザ・ガッカリ』、この試合は『ザ・フラストレーション』だと思うね。本当にイライラしながらこの90分を観たね。西部さんの言う通りやり難かったと思うけど、僕が考えたのは、もしこの試合で勝ち点3を取れていたら万々歳だったと思う。

 大久保も内田も決定的なチャンスでミスしている。ミスというよりも運がなかったけど、そういうプレーをしていればこの結果になるのは当たり前。

 ギリシャは皆もユーロ2004で知っていると思うけど、本当に守備が堅いチームね。実際にすごく失点も少ない。で、結局ベスト16に上がっちゃった。こんな惨めなチームがね。

 でも、それはもうちょっと考えた方がいいね。とりあえず“自分たちのサッカー”が出来るチームは突破できる。日本は2試合でやりたかったことが出来なかったから突破できなかった。

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