日本代表・惨敗の内実【その1】賞味期限切れだったチーム。コンディション調整重視で連携は強化されず

2014年07月19日(Sat)13時19分配信

text by 中山佑輔 photo Getty Images
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ザックジャパンの敗因はわかりやす過ぎたこと

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大久保嘉人【写真:Getty Images】

飯尾 では、ザッケローニの話に行く前に、1分2敗の敗因について思うところを清水さんからお願いします。

清水 僕はザックジャパンがわかりやす過ぎたことが最大の敗因だと思っています。すごくわかりやすくて、第二第三の手段や、3-4-3は熟成できなかったし、香川トップ下のシステムもあまり試せなかった。そして結局大久保を入れるくらいしかなかった。わかりやすいチームだったから3試合とも対戦相手に上手く対策をされたというのが、最大の要因だと思います。

河治 僕は、その意見に賛同しつつ、わかりやすいチームにするんだったら、もっとその中のディテールを、しっかり突き詰めるべきだったと思う。あと、コロンビアや、負けてしまいましたけどイタリアは、相手がこう来たらこうするみたいな手を持っていて、しかもクオリティが高い。

でも日本は、自分たちのサッカーがやれたかやれないかという一方通行になっていた。ザッケローニは対戦相手がどうであろうと、リスペクトはしても怖がらないみたいなことを言っていましたけど、自分たちのやりたいサッカーを対戦相手との兼ね合いのなかで実践できなかったし、できないなりの戦い方も用意できなかった。

清水 対戦相手プラス状況もそうですね。勝たなきゃいけない状況でどうするか、とか。

飯尾 試合巧者という部分ですかね。北さんはどうですか。

 何が足りなかったのかという部分で、僕たちが感じているものと、選手たちの感じているもので大きな乖離があった。カウンター対策もそうですし、前からのプレスがはまらなかったときもそう。前からプレスをかけにいっているんだけど中盤の押し上げがなくて簡単にスペースを使われて裏を取られたりというところで失点を重ねているのが問題だと思っていました。

でも日本代表は、攻撃で相手のブロックを崩していこうとするばかりだった。それが必要なのは、ブロックを作ってくるアジアの相手とか、もしくはベラルーシあたりの、こじ開けることが必要な相手。こじ開けるために時間を一年間使ってしまった。守備の部分で日本が抱えていたもっと大きな欠点が、最後まで全く整備されていなかった。それがコロンビア戦の後半に現れていたと思います。

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