「ゲームメーカーの部分は進んでやりたい」
アギーレ監督が率いて最初の試合となったウルグアイ戦で0-2と敗れた日本代表。
アギーレ監督も「バババババ！」と擬音語の様な声を発して選手たちを激励【写真：Getty Images】
手探りの中でテンポが悪く、しかも単調な攻撃が目に付いたが、その後の合宿ではウルグアイ戦のスタートと同じ4-3-3をベースに、いくつかの攻撃パターンでテンポアップを意識した練習が見られ、アギーレ監督も「バババババ！」と擬音語の様な声を発して選手たちを激励した。
練習の成果がそのまま発揮されれば、ベネズエラ戦は前回よりテンポの良い攻撃が見られ、後ろからの3トップへのフォローも高まるはずだが、ウルグアイ戦の布陣で組み立ての質を大幅に上げるのは難しいだろう。
アンカーの森重真人はDFが本職の選手であり、攻撃時はCBの間に入って実質3バックになる。そこから左右に展開する意識は高いが、インサイドハーフと流動的に絡む場面は無いに等しい。
2人のインサイドハーフも細貝萌と田中順也という組み合わせだったが、細貝が森重とほぼ同じ高さで攻守のバランスを取り、田中は前目のポジションからボールを持てばドリブルで仕掛ける意識が強かった。
そうした状況で、3人のトライアングルでパスをつなぎ、相手の守備を動かしてスペースを使う様な組み立てはあまり見られなかった。
ベネズエラ戦に向けてアギーレ監督は5人のスタメンを入れ替えることを明かした。2日前の公開練習ではレギュラー組と思われるメンバーの中盤には細貝、森重に加えて柴崎岳が入っており、5人の1人が柴崎になる可能性は高い。
「（ウルグアイ戦は）ゲームメーカータイプの選手がいなかったので、出場した時にはゲームメーカーの部分は進んでやりたい」と主張する柴崎には、日本の攻撃にリズムとアクセントをもたらす役割が期待される。
