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Jリーグ 10年前

17位C大阪、スコアレスドローも悲観せず。エース南野はノーゴールに「もっと存在感を出していきたい」

アウェイに乗り込んでの横浜F・マリノス戦、セレッソ大阪にとっては決してチャンスの多い試合ではなかった。それでも、相手にも得点を許さなかった。勝点0だけは何としても避けたい状況で、最低限の成果はあげたといえる。

text by 青木務 photo by Getty Images

スコアレスドローも勝点1を持ち帰る

 試合後、セレッソ大阪に悲観の色はなかった。

 横浜F・マリノスを相手に0-0のスコアレスドロー。勝点3を獲得すれば降格圏からの脱出も可能だったが、結局17位のまま。それでも、アウェイでの勝点1も価値のあるものだった。

 大熊裕司監督が「勝点1をポジティブに捉えていきたい」と振り返れば、南野拓実も「失点しなかったこと、みんなで我慢できたことは良かったと思います」と語った。

 試合は、マリノスがボールを支配する時間が長かった。中村俊輔、藤本淳吾を中心にボールを繋ぎ、左サイドの齋藤学が鋭いドリブル突破を仕掛ける。

 それでもセレッソは守備陣が身体を張って対応し、相手の攻撃を食い止める。

 両チームとも決定的なチャンスを多く作ることはできなかった。

 セレッソは48分、南野のCKに山下達也がヘディングシュートを放つもポストに阻まれる。

 対するマリノスは68分、齋藤が左から中央へカットインすると、藤本とのワンツーで右へ流れる。そこからのクロスに藤本が頭で合わせるも、セレッソGKキム・ジンヒョンのファインセーブに阻まれた。

 セレッソは、相手に主導権を握られる時間が長い中で引き分けに持ち込むことができた。勝点1獲得は、残留争いに向けて確かな一歩だろう。

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