ザック時代のメンバーで大勝も完成度はまだ低い。日本代表、アジア杯への道筋は見えたか?
ホンジュラスに6-0と大勝した日本代表。ずらりとザッケローニ時代のメンバーを並べたが、少しずつ役割は異なっていたようだ。未完成の部分が多いチームだが、果たして、2ヶ月後に迫ったアジア杯への道筋は見えたのか?
2014年11月15日(Sat)9時30分配信
いつものメンバーと違う役割
ザッケローニ前監督時代の主力メンバーを並べて6-0、アジアカップへの見通しがついたゲームだった。
これまでひたすらテストを続けてきて、いつまとめにかかるのかと思っていたが、ずらりとW杯メンバーを並べれば、それだけでこれぐらいの試合ができる。この水準のプレーができるなら、アジアカップのグループリーグは問題なさそうだ。
武藤を除くとザッケローニ時代のメンバーだったが、長谷部はアンカーとして若干ポジションを下げていて、逆に遠藤は少し上がり目。香川は左ウイングではなくインサイドハーフだった。岡崎も本田もW杯時とはポジションが少し違っている。GKとDFを除くと、皆が少しずつ違う役割を果たしていた。
まず、アギーレ監督の4-3-3でキーポジションになる長谷部はかなり良い出来だった。これまで森重、細貝、田口とこのポジションに起用してきたが、パスワークの軸という点ではやはり最も頼りになる。
ホンジュラスが前線2枚でプレスをかけてくるときにはディフェンスラインに下りて3人で数的優位を作る。プレスが1人ならセンターバックの前。基本的なプレーではあるが、そつなくこなしていた。
長谷部がアンカーをやれるのははっきりしたが、もし相手が2トップ+トップ下という構成の場合には3バックになるはずで、森重ならばDFに下げられるが長谷部は下げないほうがいい。つまり、そのときには他にセンターバックに下がれる選手が必要になる。バイエルン・ミュンヘンのアラバにあたる選手が誰なのかは気になった。
アジアカップで日本を相手に2トップ+トップ下を使うチームはおそらくないと思う。あったとしても、日本がボールを支配して押し込んでしまえばマッチアップを気にする必要はない。W杯ではどうするのかという疑問なので、まだ先の話である。