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日本代表 9年前

遠藤、香川、長谷部の“イメージの共有”。イラク戦で高い機能性を発揮した中盤のトライアングル

日本代表は、イラクとのアジア杯グループステージ第2戦を1-0で制した。この試合では、遠藤保仁&香川真司のインサイドハーフとアンカーの長谷部誠が高い連動性を見せた。

text by 河治良幸 photo by Getty Images

3人の連動性がイラクの守備を後手に回す

 イラクに1-0で勝利し、グループリーグ首位通過に大きく前進した日本代表。

アギーレ監督、本田は「重要な選手」。遠藤は「素晴らしい人間」。ベテラン勢を絶賛
ハビエル・アギーレ監督【写真:Getty Images】

 多くのチャンスを作りながら追加点を奪えなかったこと、ファウルの与え方、セットプレーの対応などに課題を残したものの、アギーレ監督が振り返る様に、基本スタイルをベースに選手が柔軟に判断して試合の主導権を握れたことは優勝を目指す上で大きな収穫だった。

「インテンシティーの高い試合になるだろう」とアギーレ監督が予想したこの試合で、特に高い機能性を発揮したのが長谷部、遠藤、香川の中盤トライアングルだった。

 キャプテンの長谷部、イラク戦で記念すべき150キャップとなった遠藤の安定感は言わずもがなだが、この日は香川の連動性も高く、イラクの守備を後手に回す効果をもたらしていた。

「ボランチのところをケアしないといけないので、遠藤と(香川)真司にはそこに(マークを)つかせるように指示をしたが、うまく対応してくれたと思う」とアギーレ監督。

 攻撃により持ち味のある遠藤と香川だが、前からプレッシャーをかける守備の中でイラクの強みであるヤセルとアブドゥラミールの2ボランチのパスを限定していた。

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