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Jリーグ 9年前

吉田麻也とカミンスキーが語るピッチ上での“意思疎通”。サッカー選手は外国語を学ぶべきか?【英国人の視点】

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「その国の言語を話せなければ役割は務まらない」

 もちろん、この国にも日本語を話すことや聞くことや書くことが出来ない外国人選手は大勢いるが、海外に渡る日本人選手と同様に何とかやっていく方法を見つける。吉田によると、それはピッチ上での役割次第だという。

「全てのポジションが同じというわけではない。日本人にとって難しいのは、ストライカー、センターバック、ゴールキーパーである。私はヨーロッパでCBとしてプレーする唯一の日本人だ。GKでもおそらくベルギーでプレーする友人(川島永嗣)が一人いるだけ。中盤とサイドバックでは多くの日本人選手が欧州でプレーしているが、キーポジションは簡単ではない。チームを引っ張らないといけない。その国の言語を話せなければ、その役割は務まらない」

 吉田の言葉を聞き、私は数年前にJリーグにおける外国人GK不足について議論したことを思い出した。原因の一つとして考えられるのは、GKは守備を組織することや、ペナルティーエリアを支配することが必要とされる点だ。

 その考えに基づくと、ジュビロ磐田が2015年のJ2シーズンに向けてポーランド人GKのクシシュトフ・カミンスキーとサインをかわしたことは興味深い。私は彼がどのようにプレーしているかを知るため、数週間前に行われた横浜FCとの試合に向かった。

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