退団を発表したシャビの存在がモチベーションに
また、スアレスは移籍当初の出場停止の理由や一見したイメージだとエゴイスティックな選手と思われがちだが決してそうではない。
チームのために献身的に動き、より得点の可能性が高ければ躊躇なくパスを選択できる。それはリバプール時代から変わらぬ姿だ。今季の成績が公式戦42試合で24得点24アシストというのも驚きはないだろう。
そんな2人と“幻惑の3トップ”を形成するネイマールは、昨季とは見違えるほどに生き生きとしたパフォーマンスを続けている。
さらに、バルセロナにとって大きなモチベーションとなるのがシャビの存在だ。98年のトップチームデビュー以降、世界のサッカー観に多大な影響を与えたチームの中核として君臨。スペイン代表を含めて獲得できるすべてのタイトルを制してきた。
その“生ける伝説”が今季限りでの退団とカタールのアル・サッドへの移籍を発表した。そんなシャビへの尊敬、愛情、感謝を示すためにも、バルサの面々はこのビッグタイトル獲得へ意欲も高いはずだ。
さらに、盟友のイニエスタは負傷欠場の可能性が報じられていたが、先発出場が可能な状態となったことも伝えられている。
そのほかにも目立った欠場者はなく、バルサの攻撃において重要な役割を担っているダニ・アウベスとジョルディ・アルバも健在。完璧な状態でベルリンの地に乗り込むことができたと言えるだろう。
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