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恩師フィッカデンティが武藤との1年半を語る。「偉大な男。ファンは彼を愛していた」

去る27日、明治安田生命J1リーグ1stステージ最終節でFC東京の武藤嘉紀退団セレモニーが行われた。ファンに心から愛された武藤の旅立ちを、恩師マッシモ・フィッカデンティ監督も祝福している。プロ入りから1年半で旅立つ”愛弟子”にどんな思いを抱いているのか。イタリア人指揮官が独占取材に応じ、武藤との出会いから現在までを振り返った。

text by 編集部 photo by Getty Images , Dan Orlowitz

「初めての練習で彼のパワーに気がついた」

恩師フィッカデンティが武藤との1年半を語る。「偉大な男。欧州でもうまくやるだろう」
武藤嘉紀(左)とマッシモ・フィッカデンティ監督(右)【写真:Getty Images】

――初めて武藤と出会ったとき、どのような印象を受けましたか? あれは1年半前、あなたが日本に到着したばかりだった。そして、彼は未知数の選手でした。

「明確だったことは、武藤を練習で見て、すぐさま彼の素晴らしいパワーに気がついたんだ。まさに“爆発”していたよ。アシスタントコーチにこう言ったよ。『プレーの仕方さえ学べば、彼は偉大な選手になれる!』ってね(笑)」

「私は彼をウイングとして起用し始め、ときおり4-4-2のトップに置いた。すると、彼は多くの信頼を得るようになり、攻撃の中心になっていったんだ」

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