【西部の目】ハリルJ、未だ高い“2枚看板”への依存度。必要に迫られる将来への備え

日本代表は8日、ロシアワールドカップ・アジア二次予選でシリア代表と中立地オマーンで対戦した。前半は得点を奪えず、0-0で後半を迎えるも3得点を奪って3-0の勝利。グループ首位に立った。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試合前に課題としていた『ビルドアップ』は停滞してしまうも、最終的に試合を動かしたのは本田圭佑と香川真司の日本代表“2枚看板”だった。どちらも得点に絡む活躍を見せたが、日本代表は将来に向けた備えの必要性に迫られている。

2015年10月09日(Fri)10時29分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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ビルドアップの停滞も2枚看板で盛り返す

【西部の目】ハリルJ、未だ高い“2枚看板”への依存度。必要に迫られる将来への備え
本田圭佑と香川真司【写真:Getty Images】

 前半は0-0。ビルドアップで相手をはがす、動かすということが十分にできず、前方に良いパスを運んでいけなかった。細かいミスもあって、前半はシリアを圧倒するには至らず。どちらに転んでもおかしくない流れなっていた。

 吉田と槙野の距離が近く、MFから1人下ろして組み方を変えるような工夫も乏しかった。後方からゲームを動かしていくアイデアに欠けていて、シリアのプレスがさほど強くもないのに上手くボールを運べなかった。そのまま漫然と続けてしまったのが一番の課題だろうか。

 後半、右サイドの本田が中へ入ってきて香川と近い距離で連係するようになってから、日本の優勢がはっきりした。この2人のボールに触る回数が増え、さらに近い距離で連係するようになれば日本の攻撃は上手くいく。

 ザッケローニ監督のときは、香川が左サイドで本田がトップ下だった。香川が中央へ入って本田と連係し、空けた左サイドを長友が使い、左で崩して右から入ってきた岡崎が決めるというパターンが確立されていた。

 現在は右サイドの本田が中へ入ってきて香川と絡むのだが、プラスアルファのところがまだ決まっていない。また、本田が中へ入って奪われたときのリスクマネジメントをどうするのかも気になる。

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