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好調鹿島、PK戦の末“茨城決戦”で水戸に敗れまさかの天皇杯3回戦敗退

text by 編集部 photo by Getty Images

鹿島
鹿島アントラーズの本山雅志【写真:Getty Images】

 天皇杯3回戦の10試合が全国各地で行われ、鹿島アントラーズは同じ茨城県を本拠地にする水戸ホーリーホックをホームに迎えた。

 両チームいくつか決定機を迎えながら前後半90分をスコアレスで終え、決着は延長戦の行方に委ねられることに。

 J2の水戸に対して負けるわけにはいかない鹿島だが、チャンスを作りながら相手GK笠原昴史の好セーブに阻まれてゴールネットを揺らすことができない。延長前半も0-0のまま終えて残りは15分となる。

 延長後半開始早々、赤崎秀平の仕掛けからダヴィがシュートを放つも、再び笠原にセーブされてしまいチャンスを生かせない。水戸は最後の勝負に出るべく足をつったDFのキム・ソンギを前線に上げてパワープレーに出る。

 水戸は113分にFKを空いてDFにクリアされてCKを獲得したかに思われたが、明らかな誤審でゴールキックと判定される不運にも見舞われてしまう。しかし鹿島もシュートがことごとくGKの正面に飛ぶなど決め手に欠き1点が遠い。

 そして120分を経過してもスコアは動かず、終了の笛が吹かれてついにPK戦に突入する。水戸は多くの選手が足をつっており満身創痍の状態だが、執念で鹿島を追い込んだ。

 PK戦の先攻は水戸。1人目の馬場賢治はクロスバーの上に大きく外してしまう。だが鹿島の1人目、本山雅志もクロスバーに当ててしまい優位を生かせない。

 水戸の2人目、三島康平は落ち着いて決め、鹿島の2人目として歩み出た遠藤康もしっかりと決めて1-1に。その後3人目は両チームともに決め、4人目は水戸が成功させるも、鹿島は山村和也が枠を外してしまい窮地に立たされる。

 5人目に突入し、水戸は船谷圭祐がペナルティスポットに立ちシュートを放つが、今度はGK佐藤昭大が止める。だが、鹿島に悲劇が待っていた。最後のキッカー梅鉢貴秀のシュートがこの試合大当たりだったGK笠原にストップされ試合終了。

 水戸が2-3でPK戦を制してジャイアントキリングを成し遂げ、J1で好調の鹿島を破って天皇杯4回戦にコマを進めた。

【了】

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