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日本代表 7年前

“ザックの遺産”は不要になったのか? 本田・香川・岡崎がハリルJで生きる道

text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka , Getty Images

岡崎と香川はクラブで出場機会の確保を。本田は移籍も視野に入れるべき

本田 香川 岡崎
本田・香川・岡崎はまず所属クラブで出場機会を掴まなければならない【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチ監督も会見で「永嗣(川島=メス)、本田、岡崎、真司、全員が自分たちのクラブで厳しい状況にあるのは知っている。ただ、彼らには『先発を取り続けなさい。先発を取れるクラブに行きなさい』と繰り返し言った」とコメントしたが、このままの状態が濃厚な選手は移籍も視野に入れるしかない。

 特にヴィンチェンツォ・モンテッラ監督体制のミランで構想外に近い扱いを受け、今季セリエAでわずか3試合出場にとどまっている本田はより深刻に問題を捉えるべきだ。この冬の移籍市場でレンタルでもいいから新天地を求めることが、解決の近道なのは間違いない。

 香川と岡崎はそれぞれ出番を増やすための努力を重ねていくしかない。「次の最終予選の3月まで時間が空くということで、自分がやらなきゃいけないことがハッキリしたのかなと。今回得られたものは想像以上に大きかったんじゃないかなと思います」と香川が前向きに話したように、ドルトムントで明確な結果を残すしかない。

 さしあたって、香川は公式戦でまず1点を挙げるところから始めたい。今季これまでドイツで数多くの得点を重ねてきたアタッカーがいまだ無得点というのはどうしても見劣りする。その壁を破ることが第一歩だ。

 岡崎にしても今季のリーグ戦2点目、3点目とゴールをコツコツと積み重ね、前線での感覚をさらに研ぎ澄ませる必要がある。2009年から代表では1年間で3ゴール以上奪ってきた点取り屋が今年は2点で終わり、通算50ゴールにまたも足踏みした現実を直視しつつ、前進していくこと。それしか代表で生き残る道はない。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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