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本田圭佑 7年前

ミランは本田が鍵握るか。ローマとの大一番、10番に求められる攻守のタスク

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田に先発の可能性。ニアンの代役か?

 ダニエレ・デ・ロッシにケビン・ストロートマン、ラジャ・ナインゴランと、中盤の軸となる選手がいずれも攻守両面に優れ、プレーの幅が広い。それにスピードのあるウイングや高さと強さを誇るCFなど個性的な選手の力を織り交ぜ、相手や戦況にしたがって柔軟な戦い方を取ってくるのが今のローマだ。

 それに対しミランは、これまで培ってきたスタイルで対抗する。つまり勤勉な守備でボールを奪った後、後方から組み立てサイドを使った速攻で切りくずすというものである。

 ただその上で、今回のミランはこれまでと一部異なるメンバーで戦うことになりそうだ。中盤の要ジャコモ・ボナベントゥーラが結局故障から回復せず、強行出場は回避。また最近の試合では不調続きのエムバイエ・ニアンも先発から落とされそうである。

 現地の複数の情報によれば、11日の直前練習では普段はボナベントゥーラが務める左インサイドMFにアンドレア・ベルトラッチが、またニアンの代わりの左ウイングには本田圭佑がテストされていたという。

 この人選からは、まず守備から試合に入るという監督の意図が感じられる。ベルトラッチは故障で、本田はスソとのポジション争いで後退した関係で出場機会に恵まれていなかったが、試合の行方は彼らがどこまでやれるかということにかかってくる。

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