3人の元J1得点王の影に…J3で奮闘した豪代表FWバーンズ。「絶対諦めない」逆襲への決意

2017年03月13日(Mon)17時29分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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自ら志願してJ3へ。若手の前で見せた真のプロ意識

 そんな状態でJ3の試合に出場することに、バーンズ本人の葛藤はなかったのだろうか。

「もちろん簡単でない部分はあるけど、今日に関しては自分が望んでプレーしたんだ。初めての選手たちとのプレーでわからない部分も多くあったけど、まずは自分がプレーする機会を得ること、そこでしっかりと結果に結びつけることが大事なので、それに集中したいと思っている」

 小柄なオーストラリア人ストライカーは、J3でのプレーを”It’s good, fun”、つまり「楽しかった」と振り返った。ピッチでプレーする機会を欲していた純粋な気持ちから出た言葉だろう。

 ただ、バーンズの実力がJ3において“オーバースペック”であることは否めなかった。初めて同じピッチでプレーする選手がほとんどだった影響もあるが、判断スピードやテンポ、細かな部分の正確さなどのレベルが周囲とかみ合わず、苛立ちを見せる場面もあった。

 ボールを持っていない状態で相手DFのマークを外し、最終ラインの裏へ飛び出そうとパスを要求しても、周りの若い選手たちがそれについていけず、精度の高いパスが出てこない、あるいはタイミングが遅れてしまいオフサイドになるというシーンは1回や2回ではない。唯一プレーのテンポが合っていたのが15歳の久保建英というのも皮肉な話だ。

 それでもバーンズは「彼らは上手いし、J3でプレーできるのはいいことだと思う。若い選手たちは常に学んでいた」とクラブの将来を担う若手たちへの気遣いを見せたうえで、自分は少ないチャンスをものにすべく全力で準備する、本物のプロフェッショナルとしての姿勢を貫いていた。

 シーズン開幕後に加入したウタカはまだフィットしていないが、コンディションさえ整えばじきにJ1で活躍し始めるだろう。そうなればバーンズにめぐってくるチャンスは今よりも少なくなるかもしれない。

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